演劇ポスター展と寺山修司

先日見た「現代演劇ポスター展」が面白かったので、その話です。
50年くらい前のものから割と最近のまで豊富にあったのですが、
やはりアングラ演劇ものに目がいきます。

社会的に盛り上がっていたからなのか、
宇野さん、横尾さん他デザイナーがすごいのか、
シルクスクリーンのおもしろさか、
様々なものが一体となって、オーラを放ってる感じです。

図版で見たことある作品の本物は、
やっぱりインパクトあったし、いい展示でした。

天井桟敷のポスターを見て、寺山修司のことを思い出したので書きます。
演劇ではなく本の話です。
高校の頃、初めて読んだのは「さかさま世界史」シリーズ。
今は違うかもしれませんが、宇野さんの装画が素敵な文庫です。
あと林静一さん装画の「家出のすすめ」など、ざっと読みました。

作中、寺山自身のエピソードとして、ちょいちょい嘘を入れてるんですね。
走ってる列車の中で生まれたとか、誕生日がふたつあるとか、
本当は生きているのに、亡くなった母との思い出を語ったりとか。

虚構を楽しむ仕掛けなのだろうけど、何冊か読んでると矛盾が出てくる。
でも、それはそれでおもしろいから、読者も許せるという、
手品師みたいな語り口が印象に残っています。

後に、一時は同居していた寺山の母親が、
「修ちゃん(寺山のこと)何回、私を殺すの?」
と言ったいうエピソードが一番笑えて、まあまあ好きな話です。