バレル・コレクション/ブーダン(模写)

ザ・ミュージアムのバレル・コレクションを見てきました。

お目当はブーダン。ブータンじゃなくて濁ります。
下図は「トゥルーヴィルの海岸の皇后ウジェニー」の
一部を模写したもの。

ウジェーヌ・ブーダン(1824~98)
日本でそんなに有名じゃないですが、「空の王者」とも呼ばれる程、
多く作品で空を大きくとった風景を描いてます。

そんなに大きく空を取ると、退屈になりがちな気がしますが、
細かな階調を丁寧に捉えて飽きさせません。
タッチは、滑らかというよりは、ライプ感を残してますが、
それも、雲の動きや空を移ろいを感じさせます。
また、全体的に陽の光を感じる明るさも魅力です。

実物を見ると浜辺を歩く人や奥の群衆まで細かくタッチが入ってます。
自分にはとても模写しきれませんのでかなり省略。

また、タイトルにある「皇后ウジェニー」というのは、
ナポレオン3世の皇后で(多分、日傘の真ん中の人)
美しさを誇った方のようなので、この絵は単なる風景画というよりは、
流行を意識した風俗的な意味もあるのかもしれません。

ブーダンの生きた19世紀後半というのは、
既製のカメラが出回るようになり、絵の具チューブが開発され、
鉄道網の発達で、避暑地へ出かけての戸外制作が可能になった時期です。

印象派に続く時代の大きな変わり目で、
もしかすると、現代の気分と近いものが
あったのかもしれないと思ったりもします。

ちなみに、トゥルーヴィルはサビニヤックでも有名ですね。
いつか行ってみたい。