ソール・ライター展

渋谷のソール・ライター展を見てきました。
ほんの2年程前にも見たので、正直期待してませんでしたが、
やっぱりよかったですね。(画像は展示スケッチの描き直しです)

ソール・ライターの写真で惹かれるのは、
色もそうですが、一番は構図です。
よくこんなの思いつくなとか、
まだこんな構図もあるんだと見る度、驚かされます。

ありきたりな構図を避ける傾向は、若い頃から感じられますが、
晩年まで一貫してます。それもキメキメに詰め過ぎない
スナップ的おもしろさがある所が最大の魅力です。

とえいえ、今回コンタクトシート(フィルムのべた焼き)見ると、
やっぱりそれなりの枚数撮って追求してるのが分かります。
まぁ、あたり前ですね。それでも全てのカットに、
どこか作者の好奇心を感じます。
かつて作品の焼き直しがないのは、うらやましいところです。

一方、絵に関しては正直、ピンと来ないというのが不思議な所です。
抽象なので、どこかとは言えないのですが、
同性代でいうと、やはりリチャード・ディーベンコーンが浮かびます。

あと83歳にして「衝撃の世界デビュー」という話にも注目が集まりますが、
1981年に58歳くらいにスタジオを閉めてからの話なので、
ちょっと大袈裟かなとも僕はにらんでます。

ただ、自分を売り込むことに積極的でなかったことや、
部屋を掃除できるタイプではなかったことは事実のようです。
今でもすごい作品が発掘されているとか。

帰り道は、なりきりソール・ライターでシャッターを切りました。
あまりにろくなものが撮れてないことに、家に帰って驚きました。
プロってのは、軽々とすごいことをやってのけてるものだなと思いました。