エドワード・ゴーリーの優雅な秘密

久しぶりのブログ。というのも10月末は久しぶりに風邪で臥せっていたのでした。
なんだかんだ2、3週間ずっと回復しなくて参りました。

さて、先日、練馬区立美術館へ「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」を見てきました。
ゴーリー、名前は知ってるけれどくらいの知識でした。

フライヤーがカッコよかったのもあって行ったのですが、結果、すごかったです。
ハガキくらいのサイズに、細いつけペンで緻密に描かれています。
どれも完成度が高いし、タイポグラフィも美しい。
ハッチングのトーンがまた素晴らしく描けているのですが、
これは絵を描く人間すると大変じゃないかなと思う訳です。
ただ作家のコメントなど読むと淡々とやってますよって感じで、天才ですね。

ゴーリーの素晴らしさは絵だけじゃなくて、テキストにもあります。
ハーバード大学でフランス文学を専攻、イギリス古典文学、それからバレエにも造詣が深いそうです。
ストーリーに絡めて韻を踏んだりと、いろいろと知的で優雅な遊びが取り入れられているようですが、
それほど学がないのでその辺は話せません。

全体的には、暗くシュールで不思議な世界観。
インスパイアされたとされてるトーベ・ヤンソンやティム・ バートンに共通する印象もあります。
ストーリーは、希望に満ちたものはなく、そこはかとなく絶望的な展開。
それでも、なぜか見てられるのは絵と文と合わさったまさしく魅力なんでしょう。

「人生におけるわたしの使命は人をできるだけ不安にさせることなんですよ。
人はみんなできるだけ不安になるべきだと思うんです。世界というのは不安なものだから。」

これが皮肉なのか真実なのかよくわからないのですが、印象に残った作家の言葉です。
ちなみに、ゴーリーは猫好き。