ちひろ美術館「村上春樹とイラストレーター」感想など

ちひろ美術館へ「村上春樹とイラストレーター」を見に行ってきました。
なんせ、佐々木マキ/大橋歩/和田誠/安西水丸という、
そうそうたる方々の展示なので面白くないわけないですね。

まずは、佐々木マキさんの「風の歌を聴け」の原画。
村上さんのジャズ喫茶にも飾られていたそうです。

驚いたのがその技法。
色面ごとにかなり細かくマスキングしてガッシュで厚塗りして仕上げられています。
こういう描き方は、はじめて見ます。どうやら数字までマスキングしてるようです。
絵の印象とは違って、すごく時間をかけて丁寧に仕上げられていると感じました。

あと色味が、装丁では原画のイエローからオレンジよりに変更されてます。
これはどうしてですかね。どなたかに聞いてみたいものです。

それから「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」と続きます。
「羊をめぐる冒険」が佐々木さんが一番好きということです。
これも同じ技法で一枚の原画です。
羊のシルエットをエアブラシのようなもので吹き付けてますが、
ばっちり決まってます。仕上げで、こんな怖いことなかなかできないですね。

1階は、和田さんと安西さんの展示フロア。
「熊を放つ」「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック」など
和田さんの版下なんていう希少なものも展示されていました。

希少なものといえば、安西さんの絵本「ふわふわ」のラフ本。これも展示されています。
村上さんが欲しがったという話ですから、もしかすると村上さんの所持品でしょうか。
展示では、閉じられてケースの中ですが、カタログでは中のページも掲載されています。
どんなラフを描かれていたか興味のある方は、ご覧になってはいかかでしょうか。

印刷の黄金時代の仕事ですから、全てのキラキラして見えます。
若い女性に混じって、僕より少し年配の方々もじっくり見入っていて、
なんだか嬉しい気持ちなりました。素敵な企画でした。8月7日まで。